鳥人セルゲイ・ブブカ氏の特別講演「スポーツの夢とレガシー」へ出席
立教大学池袋キャンパスで、あの鳥人とも呼ばれたセルゲイ・ブブカ氏の講演が開かれ、出席をしてきました。
ブブカ氏が、日本の大学で講演するのはこれが初めてなのだそうです。
世界陸上6連覇・世界記録35回更新という伝説・偉業としか言いようのない記録を達成したブブカ氏のことは、多くの方がご存じかと思います。
そんな方からの話を目の前で聞けるということで、講演の開始前から興奮気味でした。
講演の冒頭でご自身がおっしゃっていたのですが、オリンピックでのメダルは1つしか獲得していないのだそうです。
いつも優勝ばかりしかしていない印象を持っていたので、とても驚きました。
1988年のソウルオリンピックで金メダルを獲得し、その後、2000年のシドニーオリンピックまで通算4回のオリンピックに出場し続けたことだけでも偉業ではありますが、それだけプレッシャーが大きくのしかかる大会なのだと伝えていました。
” I’ve got all what I have with my effort.”
私が持っているものは、全て努力によって手に入れた
という言葉から始まったブブカ氏の講演について記してみようと思います。
「いつもモチベーションを高く持ち、目標を達成していかなければならない。」
「その目標を達成したら、さらに次の目標に向かう。」
「常にギブアップしてはいけない」
「いつも夢を持ち続けること」
ブブカ氏が現役時代から心がけていたことを伝えてくれました。
これらの考え方・気持ちが、4回連続してのオリンピック出場、35回の世界記録更新に繋がったのだと思います。
これらの言葉は、陸上競技、スポーツに限ったことではなく、自己成長のために日々挑戦することは、仕事や人生にも通じることであると感じました。
私は小学生の頃に甲子園大会(高校野球)の存在を知り野球を始め、その後も続けてきました。高校一年の時には、チームは甲子園に出場し、甲子園に出場するチームがどういうものなのか、出場するとどのような事が起きるのか、貴重な経験をすることができました。
そんなことを思い出しながら講演を聞いていましたが、自分では野球を長い間続けてきたと思っていたのですが、今では”バリューエンジニアリング”歴の方が長くなっていることに気付きました。
今でも、学び始めたのはついこの前のような気がするのですが、色々な経験をしてきました。
いくつもの目標を達成することができました。
それ以上に何度もつまづいてきました。
けれども、ギブアップせずに続けてこれています。
今後もライフワークとして死ぬまで続けていくのだと思います。
またブブカ氏は、モチベーションを高く持ち続けるための心構え・成長の秘訣として次のようなことも述べていました。
「自分はできる!と思い続けること。自分を信じること。」
「何かを成し遂げたいのならば、常に学び続けること」
「心が強くあること」
「今日は昨日より良く、明日は今日より良く」
スポーツの価値は、種目に関係はなく、夢と努力があれば誰でも勝者になれることだ、という言葉もありました。
私自身、スポーツという領域に対してもVEを適用して研究・実践をしていますが、「スポーツ」と「価値」というものを常に学び続け、より良いスポーツ界への貢献ができればと改めて考えさせられた講演でした。
[2019/9/22 追記]
スポーツの価値を考えた時に、《偉業を見せる》といった機能(ファンクション)があるのではと気付かされました。
特にオリンピックを始めとする世界大会という場は、より多くの人、世界中の人へ《偉業を見せる》ことができるのだと思います。
《偉業を見せる》ことによって、人々に《ひらめきを与える》・《力を引き出す》 ことにも繋がるのではないでしょうか。