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フェンシング協会の収益化に向けた取り組み

昨年、日本フェンシング協会は、太田雄貴氏を会長とした体制へ一新し、大改革を進めてきました。

太田雄貴氏については、オリンピックでの活躍を中心に、各種メディアにも露出してらしたので、ご存じの方も多いかと思います。

スポーツ界は、いずれの競技においても、団体自体、アスリート自身も、資金面での苦労が耐えません。
プロ野球の世界でさえ、赤字球団がほとんどです。

この問題は、私が、競技団体やアスリートを対象としたコンサルティングを始めた理由の一つでもあります。
それは何かというと、アスリートも団体も一生懸命頑張っているのに、でも競技を続けられない・支援できないということや、資金稼ぎのために競技に集中できない、といった問題を解決していきたい!という想いからです。

日本フェンシング協会では、大改革の一つとして、”収益化できる競技”できる団体へ転換しようとしてきました。

Yahoo!ニュースにて、その背景について説明がなされていました。
これが、現在のスポーツ界の置かれている資金面における負のスパイラルなのです。


これまで、日本のスポーツ界は、勝利至上主義とともに歩んできた歴史があった。オリンピックに勝つことを目的にすれば、国からの補助金がもらえて、その補助金が競技団体の活動を支えた。
各団体は、自らの競技存続のためにも強化を進めてきたが、人材が不足している競技団体は、強化以外に資源を割くことはできなかった。スポーツ界全体がそのような構造になっているのだ。

フェンシング2.0に挑む会長・太田雄貴の奮闘 - Yahoo!ニュース

このような状況にありながら、太田会長は色々な施策を打ち出し、その結果の一つとして、9月の全日本フェンシング選手権大会において、発売初日に7割のチケットが売れ(しかも前年比で数倍の価格にも関わらず)、2日間経たないうちに完売するという、マイナースポーツ界では聞いたことのない結果を生み出したのです。
太田会長が、どのような取り組みをしてきたのかは、記事を読んでいただければと思います。

フェンシング協会が良い事例ですが、組織自体が意識改革をし、覚悟を持って、取り組んでいくことの重要性が高いのです。

実際は、組織も変わろうとしないし、変わることのリスクに尻込みをするし、”しがらみ”などと言って逃げたりと、なかなかフェンシング協会のような取り組みに踏み切れません。

私は、アスリートという個がどうにかしていくよりも、協会、連盟といった団体・組織がリードしアスリートを支援していける環境が整うことを願っています。

そのため、私のようなコンサルタントが第三者として関わることで、なかなか変化することのできないような組織に刺激を与え、助言できるようありたいのです。

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